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4/10~4/16 外壁部分貼替え 屋根下塗り・下塗り2回目 各所錆止め
外壁のサイディングってどのように貼られているか、ご存じですか?
従来は木を下地にして、釘などで貼っていくのが主流でした。
現在塗り替えをご検討されているお住まいは、大半がこの施工ではないかと思います。
外壁の中の通気がうまくいいってる場合なら問題ないのですが、中まで水が入ってしまうと木が腐ってしまうので、大変です。
外側からは確認できないので気づいたら外壁全面貼り替え・・
ということも起こりえます。
今回のK様アパートも外観からはわからないですが、内部では大変になってしまっていました。
外壁と外壁の間にある梁(はり)という部分です。
雨が降った時にあまざらしになってしまっていましたが、一見大きな問題が無いように見えます。
ですが・・・
下地の木が完全に腐っていました。釘も効いていないのでこのままでは大変危険です!!
今回の工事で気づけて良かったです。
下地の木を解体したら鉄骨が現れました。
これに再び下地を組んで直していきます。
外壁を貼りなおしました。
今回、下地の木が腐った原因は、窯業サイディング自体に雨水がしみこんでしまったこと、シーリングが劣化により機能していなかったことです。
窯業サイディングは塗装面が劣化してしまうと防水性は失われますので、雨ざらし(雨が溜まる)ような場所には適していません。こちらはシーリング後にガルバリウム鋼板という金属製の笠木を取り付けることで下地の木を長期的に守ります。
塗り替え工事は早くても10年に一度と言われています。
10年間メンテナンスをしなくても危なくないような修繕をすることが大切です。
塗装は鉄部のさび落としを行った後、錆止め塗料を塗りました。
仕上げの色に応じて、錆止めの色を変えていきます。
色を変える分、手間はかかりますが、仕上がりが一段良くなります。
アパートの塗装は入居者に普段通りの生活ができるように最大限配慮させていただいております。
続いて屋根の塗装です。
今回は2回目の塗り替えでしたので、前回の塗装にかかわらずしっかりとした付着が得られるシーラーを使用しました。
スレート屋根には2液のエポキシシーラーが一般的な下塗り材となりますが、基本的には浸透させる必要があります。
スレートに浸透しながらも膜を作るシーラーが仕上がりのいい下塗りになるのですが、塗料の付着力が強いので、前回の塗装を溶かしたり、剥がれさせたりします。
塗装用語でリフティングやちんこうと呼ばれる状態で、そうなってしまうと塗装面の全面剥離を行わなければなりません。
もちろん、前回の塗装の密着が甘い場合はすべて剥がすべきですが、そうでない部分まで剥がれかけてしまうのが2回目の塗り替えのむずかしいところです。
前の塗装屋さんがきちんとした施工を行っていれば問題ないのですが、そうでない場合はとても大変な作業になります。
今回使用している下塗りは、塗り替え時に下地を侵すことなく、密着力も高い、そんな塗り替えに最適なシーラーです。
1軒1軒にあわせてしっかりと下塗り材を選定することが、塗装工事ではとても大切なことなのです。
下塗りの2回目を行いました。
スレート屋根は塗料がしみこんでしまうので、下塗り1回塗りだけでは浸透するだけで、下塗りの効果が薄くなってしまいます。
ですので下塗りでしっかりと浸透させながら塗膜をつけるために下塗りを2回塗るのです。
透明なシーラーが艶が出れば、下地が整ったという状態です。
明日以降は屋根の中塗りや各所の塗装を進めていきます。
それではまた!!
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